オマーンの水利システム(ファラジ)TBS世界遺産 2017年1月22日放送まとめ

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ファラジ

8月には日中の気温が50度にもなるオマーン。

降水量もわずかな砂漠の村の生活を支える大水路網が、総延長10kmのファラジである。

ファラジを流れる水は石灰岩質の標高2500mの山、オマーンのグランドキャニオンとも呼ばれる山からもたらされる。山脈全体が巨大な水瓶のようだ。

源泉となる井戸の深さは18㍍。定期的に点検されている。縦穴で水脈にあて、水はそこから傾斜をつけた、壁も天井も石組みの地下水路で村へと流れくだる。

村に到達した水はファラジによって村中をかけめぐり最終的にナツメヤシ畑に流れ込む。高低差のある場所では水道橋が用いられ、自然の力だけで村中を潤すのだ。

モスクの前を流れる水路では礼拝前に身を清めるモスリムの姿。ナツメヤシの畑に流れ込む水は、水長(みずおさ)によって、平等に各畑に分配される。給水は台帳によって秒単位で管理されており、村の全ての畑に給水されるのには九日間を要するという。

ファラジの名は「分ける」という意味。このようにして、二千年以上前からファラジがオマーンの砂漠に暮らす人々の生活を支えてきたのだ。

ナツメヤシ

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ナツメヤシはオマーンの国民食。日本人にとっての米のようなものだ。

砂漠で移動生活をするベドウィンはナツメヤシの葉で簡易な家を作る。団欒の中心にはいつもナツメヤシがある。

イスラムの集会所でも、礼拝の後にまず振るわれるのは「神の与えた食べ物」と言われるナツメヤシの実だ。断食(ラマダーン)のあと最初に食べるのもナツメヤシの実だという。

ナツメヤシの実は糖分、ビタミン、ミネラル等、栄養が豊富な完全食。砂漠の重要な栄養源だ。長い籠城もナツメヤシでのりこえた。これさえあれば命を保つことができる。

ナツメヤシの専門店では130種類ものナツメヤシが取り扱われている。ナツメヤシジュースを煮詰めてはちみつのようにして利用することも。

ナツメヤシの実は食用だけでなく、戦いのための武器としても利用された。ぐつぐつ熱したナツメヤシの汁を上から敵に浴びせたのだ。その熱い汁は敵兵の皮膚にまとわりつき、ひどい火傷を負わせた。

ディスターシャ

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オマーンの国民服は「ディスターシャ」と呼ばれるアラブの民族衣装。

汗をかくからだろうか。1日2,3回着替えるらしい。

ディスターシャの生地に使用される布は、薄くて、軽くて丈夫な日本製の布が人気らしい。着る時には、乳香を焚いて、その香りをディスターシャに移していた。

女性はブルカで顔をおおっているが、そのデザインは部族ごとに違うとのこと。

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