「内田クレペリン検査」って何?「ツベルクリン」とかの仲間?

PAK85_desk15215645_TP_V

高校生の娘が学校で「内田クレペリン検査」なるものを受けたらしい。

クレペリンって何?

ツベルクリンの仲間か?と思ってしまったが、話しを聞いてみると、どうやら心理テストの類らしい。

ただ、その内容はひたすら簡単な計算を繰り返すだけとのこと。

それだけで、その人の性格傾向なども分かるというのだ。

にわかには信じがたいが、実際にその検査結果が記されている用紙を見せてもらったら、娘の性格を見事に言い当てている。

どうして、計算するだけで、こんなことまで分かるのだろう?

家内によると就職の際の面接でも「クレペリン検査」を導入しているところがあるという。

それを聞いて、そういえば、私も仕事の面接で、簡単な計算問題をやらされたな、ということを思い出した。

もしかしたら、あれも、それか。笑

そもそも「クレペリン」って何よ?

その心理分析法を開発した人の名前かな?

いや、正確には「内田クレペリン」だから、「内田」が名前だと思うので「クレペリン」はなんだろう・・・

などなど、イロイロと疑問が湧いてきたので「クレペリン検査」について、ちょっと調べてみた。

広告

内田クレペリン精神検査

最初に見るべきは、やはりWikipediaと思って覗いて見るが、意外に情報が少ない。

でも、とりあえず、その少ない情報をさらに少なく簡単にまとめてみる。

まずは「内田クレペリン検査」は「内田クレペリン精神検査」とも言うらしい(こっちが正式か?)。

結局、「内田」も「クレペリン」も人の名前。

同一人物ではなく、それぞれ別の人の名前だ。

「クレペリン検査」自体は、内田勇三郎って人が、1920年代から1930年代にかけて開発した性格検査・職業適性検査。

開発されたのは、今からも100年近く前になる。

思ったより昔に開発されていて、吃驚だ。

つい昨日一昨日知ったばかりなのだから、自分の無知さ加減にも吃驚する。

その内田勇三郎が、クレペリン検査を開発するにあたり、その基礎としたのが「作業曲線」。

「作業曲線」とは連続して単純作業をした時の作業量の増減のパターン。

2017-03-17_16h27_06

で、作業曲線の個人差が精神的・心理的特徴と関係すると考え、研究したのがクレペリン(1902年)なのだ。

「クレペリン検査」では具体的に何をするかというと、ひと桁の足し算をするだけ。

前半15分、後半15分、計30分。

間に5分の休憩を挟む。

そして、そこから抽出した作業曲線を「定型曲線」(健康で性格面・適性面に大きな偏りのない人に典型的に出現する曲線型)と比較(1分ごとの作業量のパターン)。

そこから性格や適正を診断するらしい。

これで「能力面の特徴」だけでなく「性格・行動面の特徴」が分かるというのだから、本当に面白い。

ただ、この検査、実証的な研究はなされていないとのこと。

「同じ個人でもそのときの状況や体調によって統計学的に無視できない大きな誤差が作業曲線に表れることから、同検査には、ほとんど意味がない」(村上宣寛:心理学者)

との見解もある。

デメリットとして

「被験者が結果を意図的に操作することが不可能ではない」

「単調な作業を長時間にわたり被験者に課すため、負荷が大きい」

との意見があげられていたが、心理テストなんてどんなものでも、ある程度は意図的に操作できそうな気もする。

また30分の単調な作業に「負荷が大きい」だなんて、そんこと言ってたら、どこに行ってもまもとに働けないんじゃないかな?

とも思ったりして。

まあ、色んな意見があるようだが、少なくとも私の娘に関しては、結構、的を射た診断結果だったので、村上宣寛氏の「ほとんど意味がない」というはなから否定する姿勢は学者として如何なものかと思わなくもない。

ある程度的を射た検査方法だたからこそクレペリン検査開発から100年近く経った今でも大企業の就職試験で用いられているのだろう。

↓内田クレペリン検査についての詳細は公式ページで

ちなみに私が個人的に性格診断法として信頼しているのは「エニアグラム」である。

別に面倒な足し算をしなくても、すっと、自分の性格や他人の性格について深く知ることができる。

読み物としても面白い。

オススメである。


9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係 (PHP文庫)

広告

シェアする

広告