きっと人生は年を取れば取るほど面白くなる。

夕方、愛犬の散歩をすませ、家に入ろうとしたら、玄関脇の布団干しのパイプの上でアマガエルがチョコンと休憩していた。

ステンレス製のパイプがひんやりして気持ちいいのだろうか?

近づいても、ふいっと顔を反対側に向けるだけで、逃げようとしない。

可愛らしかったので、ふいっと顔を向けたほうに回り込み、写真を撮らせてもらうことにした。

最近はiPhoneのカメラも性能が良くなってきて、まあまあ綺麗に撮れるようになってきたので、こういう瞬間をさっと写真に収めることができるのは嬉しい。

さすがに超接写は無理なので、今度、新たにiPhoneを買うときには、そこらへんの性能も良くなってくれないかな?と思っている。

それにしても、田舎ならではの、ほっとする光景を毎日のように見ることができるのは幸せだ。

私にとっては都会のギラギラとした刺激より、田舎のキラキラした刺激が心地よい。

ある意味、田舎こそ刺激に満ち溢れた場所だと思うのだが、これは自然が好きな人でないと分からない感覚なのかな?

でも、人によっては年を取ってから田舎の良さに目覚める人もいる。

サラメシだったかな?ちょっと番組は忘れたがNHKだったとは思う。

ある山椒農家のとこにカメラが入ってたのだが、そこのご主人は四十代になって脱サラした人。

決して儲けは多くはないが、田舎の暮らしが最高だと言う。

そして、ポツリと言われてた。

「若い時は、全然分からなかったんだけどね…」

年を取らなければ分からないこともたくさんある。

そんなわけで、私は若い頃に戻りたいなんて思ったことがない。

若い頃は元気かもしれないが、その分愚かであることが多い。

全然分かってないのに分かったつもりになってる。

しかし、年を取ることでしか分からないこと、悟れないことがあると分かった今、年を重ねることが、とても楽しくなってきた。

もちろん、ただ、年を重ねるだけで、モノゴトの理解が深まるとは思はないが、良く年を重ねれば、人生は味わい深いものになるし、その人自身にも味わいが出てくると思う。

私が若い頃、ある写真家の老人ばかりが被写体の写真集を本屋で見かけて、何これ?と思ったことがある。

老人ばかりの写真集なんて需要があるの?何が面白いの?と不思議に思った。

しかし、今はそれが分かる。

顔をしわくちゃにして笑うおばちゃん。

顔の前でゴツゴツと骨ばった手を祈るよう合わせるおじいちゃん。

その、シワの一本一本に、関節のふしぶしに、その人たちの人生の味を感じられるようになった。

ああ、こんなふうにして鑑賞する写真なのかって。笑

そういった文脈を読み取る力は、やはり、自分自身が年を重ね、いろんか経験をして、苦労をして、泣いて笑ってして、はじめて読み込めるものなんじゃないかな?

年を取ると涙腺がもろくなるのも、そんな理由があるのかもしれない。

そこには実際には映らないものを、心の目で見て、感動するっていうのかな。

そういった意味で年を取ることは悪くない。

年を取れば取るほど人生は面白くなる。

これからも、どんな小さなことでも、毎日感動することを忘れずにいこう。

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