画期的ハゲ(男性型脱毛症)治療「毛包再生医療」の実用化も、もう目前なんだねΣ(‘◉⌓◉’)


男性型脱毛症

英語ではAndrogenetic Alopecia(アントロジネティック・アロペシア)。

略してAGA。

AGAが発症すると、前髪が徐々に後退したり、頭頂部が徐々に薄くなったり(後頭部や側頭部には毛が残る)、という症状が出てくる。

Source:https://www.gincli-aga.com/

つまり、私たちが一般的に「ハゲ」と認識している「ハゲ」のほとんどがAGAということになる。

AGAの発症率は30代男性で10~20%。

60代になると50%に倍増。

高齢者の男性の二人に一人はハゲることになる。

現在、日本全人口の約1割、1200万人以上の男性がハゲているとされる。

私も遺伝的にはハゲる可能性が高い。

他人事ではない。

古代から現代に至るまで、多くの人がハゲに悩んで来た(と思う)。

ちなみに、旧約聖書には「はげ頭!!はげ頭!!」と子供たちにからかわれた預言者が神の名によって、子どもたちを呪うと、森の中から2頭のクマが出てきて、子どもたちを引き裂いた、という恐ろしい話しがある(列王記第二2章23~25節)。

Source:http://www.chronologicalbibleblog.com

それはそれとして、これまでのところハゲ治療に決定的な治療法は無かった。

今現在も、決定的な治療法はない。

しかし、近い将来、ハゲ治療に大変革をもたらすであろう治療法があることを知ったので、勉強がてら、その治療法についてまとめてみたい。

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毛包再生医療

ハゲの画期的な治療法。

それは「毛包(もうほう)再生医療」である。

毛包(もうほう)」とは頭皮の毛髪を作成する筒状の組織のこと。

ハゲている人(AGA)の前頭部の「毛包」は髪の毛を生み出す力を失っている(正確には力が弱くなってる)。

ならば、髪の毛を生み出す力を持った「毛包」を新たに植え付ければいいではないか、というのが治療の基本的考え方らしい。

ただ、植え付けるのはすでに完成した「毛包」ではなく、「毛包」を生み出す「モト」となる「再生毛包原基(げんき)」というもの。

これが、毛包を生みだし、元気(げんき)な髪の毛が生えてくるという算段だ。

その原基の材料は「毛乳頭(もうにゅうとう)細胞」と「上皮性幹細胞」。

この2つの細胞を治療を受ける人の後頭部から取り出し、体外で別々に増殖させる。

その後、両者を粘度の高いゲルの中で密着させ「再生毛包原基」を作成するのだ。

実は、この「毛包再生医療」のアイデア自体は30年ほど前から提唱されていた。

ただ、2種類の細胞から再生毛包原基を作成する方法が確立されるのに長い年月を要し、治療法が確立されたのは、アイデアが提唱されてから約20年後の2007年。

さらに10年経過した現在、マウスによる実験では再生毛を生やすことに成功。

そして、ヒトでの臨床試験が2019年の1~3月に実施予定という段階に来ている。

それが上手くいけば2020年以降に実用化が期待されるというのだから楽しみである。

なぜ、後頭部から取るのか?

再生毛包原基を作成するためには、それに必要な2種類の細胞を後頭部から取ると先に述べた。

後頭部から細胞を採取する理由は後頭部の「毛包」は前頭部の「毛包」に比較して禿げにくいから。

つまり、その性質が異なるのだ。

AGAを発症している人が前頭部や頭頂部はハゲるけれども、後頭部(や側頭部)はハゲないのはそのためだ。

その違いは、後頭部の毛乳頭細胞には男性ホルモンと結合し、薄毛を引き起こす「男性ホルモン受容体」の有る無しが関係する。

さて、毛包再生医療の実用化が待ち遠しいが、今現在の薄毛の治療法や植毛法についても簡単に触れておこう。

自毛植毛

Source:http://agaの治療費用.com

現在の植毛法の主流は自分の後頭部の毛を薄毛の部分に移植する方法だ。

まずは、後頭部の皮膚を幅1㎝、長さ10㎝ほど切り取る。

それを毛包ごとに切り分け、針を使って1つずつ薄毛の部位に移植。

移植された毛包は後頭部のモノなので男性ホルモンの影響を受けず、薄毛が進行する可能性は低い。

ただ、頭部全体の髪の毛の総数が増えるわけではない。

また、切り取った部分を縫い合わせた部分は傷跡が残る。

見た目の改善はある程度期待できるが、毛包再生医療が現実味を帯びて来た今日、そこまでして、という感は否めない。

ちなみに、以前、植毛の主流であった人工毛の植毛は頭部の炎症を招いたりするので、現在はあまりすすめられないらしい。

薬剤治療

AGAの発症はほぼ遺伝的な要素で決まる。

よってワカメを食べるとか、頭皮マッサージをするとか、ストレスをためないようにするなどの努力による薄毛改善効果はあまり期待できない。

しかし、その進行を遅らせたり、改善する薬剤治療はある。

今現在、日本において科学的に根拠があるとされる薬剤は3種類。

1つは「ミノキシジル」。一般医薬品としては「リアップ」(頭皮に塗布)として知られている。

あとの2つは似たような働きをする薬剤で「フィナステリド」(2005年認可)と「デュタステリド」(2015年認可)。どちらも医者の処方が必要な内服薬である。

現状維持であれば、これらの薬剤で治療すればほぼ間違いない。

とはいっても、紹介した薬剤は使用を開始してすぐに効果がでるようなものではない。

3年間の使用で8割の人にある程度の改善がみられたとの調査結果は、長期間持続することでその効果が期待できることを示唆する。

ただあくまでもこれらの薬剤はAGAの進行を食い止めているだけで、その原因を改善しているわけではないこと(薬剤は飲み続ける必要がある)。

早期の薄毛には高い効果が見込めるが、症状がかなり進んでしまうと、その限りではないこと、を覚えておきたい。

とりあえず、紹介した3種類以外は今現在、科学的根拠はないとされている。

そのことを知っていれば、よくわからない育毛サロンや育毛シャンプーに手を出してお金を無駄にすることはないだろう。

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