2週間前から1日4~5時間、週4~5日、月4~5万のパートタイム労働をしている。
短時間ではあるが外で働けるようになるなんて、半年前に精神科を受診した時からすると考えられない。
希死念慮(自殺願望)に悩まされ、生きているのもやっとだったのに・・・
このブログでも何度も言っているが、こんなことだったら、もっと早く精神科に行くベきだった。
双極性障害に振り回された20年間が実に勿体無いなかったと後悔している。
しかし、後悔していてもしょうがない。
これもまた、神のご計画の中にあることと信じ、前向きに捉えようと努めている。
そのような意味合いもこめて、パートタイムでも外で働き始めて良かったことを3つばかり書いてみようと思う。
規則正しい生活を送ることができるようになった
現在の仕事の始業時間は午前10時。
5年前に在籍していた職場での始業時間は8時半で、実際はその1時間前の7時半には出社していたので、それに比べるとかなり遅い。
しかし、始業時間が決まっていることで生活は規則正しくなっている。
仕事内容は簡単で楽とはいえ、それなりの緊張感はあるので7時前後には目が醒める。
それから犬の散歩に行って、猫の世話をし、聖書を読んだり、祈ったりして、ブログを書いたりしていると9時。
それからシャワーを浴びたり、身支度をしたりして、職場に向かうのが日課になっている。
体調を崩すと、職場に人たちに迷惑をかけてしまうので「せどり」だけで暮らしていた時よりも健康管理に気を使う。
結果、夜更かしもしなくなった。
それに10時始業というのは双極性障害である私にとってはちょうどいい始業時間。
このような働き場所を備えてくださった神に感謝している。
定期的な収入があることで経済的不安が多少解消した
ここ5年ぐらいは「せどり」で食いつないで来たが、決して安定した商売ではない。
最近は売上も落ちて来ている。
仕入れで借金をしているが、大体130万円ぐらい。
金持ちには大した額ではないかもしれないが、私たち小市民にとってはなかなか大きな額である。
お金を管理してくれている妻の精神的な負担は大きい。
実際、私が働き始める前までは、妻も精神的に不安定になっていた。
それが私が外で働き出す決意をした1番の理由である。
半年前だったら「外で働け」と言われることは、私にとって「死ね」と言われているのと同義であった。
しかし、妻が経済的なことで不安定になった時分には、私の双極性障害から来る症状がだいぶ落ち着いて来ていた。
ちょうど、短時間だったら外で働けるかも・・・という気持ちになっていたところだった。
ということで、まだまだ不安な要素はあったが、意を決して外で働くことにしたのだ。
四十代半ばで、パートタイム。
月4~5万の収入。
一般的に考えたら、非情に情けない状況である。
しかし、これでも私にとっては大進歩なのだ。
それに、今のところ最低限生活するだけの収入は「せどり」得られている。
それに加えて月に4~5万の収入。
全てを借金返済にまわせば、それだけでも経済的不安はかなり解消される。
妻も精神的安定を取り戻しつつある。
妻が精神的に不安的になると、私も不安的になってしまうので、そのような意味でも、働けるようになって本当に良かったと思っている。
リハビリ代わりになる。
ここ5年ほどは「せどり」のみで生活していたが、それは夫婦ふたりだけでの仕事。
だから毎日接するのは妻だけ。
1週間に1回はキリスト教会での礼拝で他人と会う機会はあるが、実際に人と面と向かうのは、礼拝後の茶話会での1時間弱程度である。
夫婦仲はいいし、私自身それほど人との交流を好まないほうなので、個人的には何の問題も感じていなかった。
しかし、そんな環境で5年ほど過ごして来たので、いまさら他人のたくさんいる中で仕事ができるかな?という不安は少なからずあった。
けれども、幸いなことに今の職場は人間関係ではそれほど気を使わなくていい職場。
基本的にそこの従業員の方たちはいい人たちな上に、私が直接関わる人はほとんどが私よりも20歳ぐらい年上。
元気な方々たちではあるが、孫もいる年代である。
私も40代半ばの立派なおじさんではあるが、そんな方たちから見れば、私は子ども同然。
そんなふうな感じで可愛がってくれる。
それに私の仕事はルート配送なので、すぐに仕事場からは出て行く。
だから、おばちゃんたちと顔を合わせる時間は、出社時と帰社時のほんのわずかな時間。
挨拶を含め、ひとことふたこと言葉を交わせば良い程度なのも、助かる。
直属の上司もとても優しい方で、人間関係においても本当に恵まれている。
それにしても、こんなにオッサンになのに、今の職場では「若いね~」と言われる。
すごく不思議な気分だ・・・
勘違いしてしまって、俺もまだまだ若いのか・・・頑張ろう、という気になれるのも精神的に良い影響を与えているのかもしれない。笑
そんなこんなで、今の職場は双極性障害のリハビリの場のような感じがしなくもない。
詳しくは知らないが、精神医療界隈には「対人関係療法」というものもあるらしい。
これも一種の対人関係療法なのだろうか?
なんて。
最後に
双極性障害の治療において薬物療法は非常に重要であると思う。
しかし、それだけでは十分か?というとそうではないだろう。
それに加えて、規則正しい生活や、運動や食事、適度な人間関係なども双極性障害の症状を改善する上で大切だ。
私の場合、はからずも、パートタイム労働をすることによって、適度な運動、人間関係、また健康管理の意識、生活のリズムの改善などなどを得ることができている。
このことも本当に感謝だと思っている。
しかし、今、このような状況になれたのも、半年ほど前に重い腰をあげて、精神科に行き、薬物療法を始めたからこそ。
そして、精神状態がある程度落ち着いたからこそである。
薬物療法だけでは十分ではないが、双極性障害の場合、まずは薬物療法を土台に、そこに、認知行動療法や対人関係療法などなどを加えてステップアップしていくというのが王道なのだろう。
ということで、今後も、双極性障害と上手く付き合いつつ、ゆっくりと自分のペースで前に進んで行こうと思う。