最後まで生きる。懸命に生きる。

昨日、午後の配達にと事業所裏手の細い路地に車を出した途端、目の前をヒョコヒョコと横切る動物がいた。

それが犬や猫じゃないことはすぐに分かったが、タヌキだと分かるには少し時間がかかった。

全身が疥癬にひどくやられていて、ほとんどの毛が抜け落ち、非常に哀れな姿になっていたからだ。

疥癬とはヒゼンダニ(疥癬虫:かいせんちゅう)というたいへん小さなダニが人の皮膚に寄生(きせい)しておこる、かゆみを伴う皮膚の病気〔Wikipedia〕

そのタヌキ、どうやらネコのエサを狙って出てきたらしい。

職場の近所には小さなスナックがあって、そこのママさんらしき人が、ノラ猫にエサをあげているのだ。

それにしても、こんな昼間からタヌキだなんて…

よっぽど腹が減ってたのだろうか?

田舎とはいえ、事業所の正面には片側二車線の国道が走り、店や住宅が立ち並ぶ場所。

一体、どこを住処にしてるのだろう?

カラスのように山の中よりは、街のほうが暮らしやすいのだろうか?

とはいえ、野生動物。

疥癬だらけになっても、怪我をしても基本的には病院に連れて行ってもらえるわけでもなく、薬を塗ってもらえるわけでもない。

助けてあげたいとも思うが、どうすることも出来ない。

なんともやるせない気持ちになったが、同時にタヌキの懸命に生きようとする姿に励まされた。

どんなみっともない状態になっても最後まで生きる。

懸命に生きる。

そんな思いを新たにした。

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