砂利の中に咲く朱色の可憐な花は嫌われ者だった。

砂利を敷いただけの駐車上にチラホラと雑草が生えてきた。

そろそろ除草剤を撒くかと思いつつ見渡すと片隅に弱々しく咲く花。

近づいて見てみると朱色の可愛らしい花だ。

茎は細く、高さは10センチあるかないか。

ただの雑草と思っていたが、なかなか可愛らしい花を咲かせるものだとしばし見入った。

調べてみると、どうやらナガミヒナゲシという花のよう。

可愛い姿と裏腹に周囲の植物の生育を阻害する物質を出し、かつ強い繁殖力を持っている。

それで、特に駆除の対象とされる植物とのこと。

それならば他にも近くに咲いてるはずと辺りを見回すと、向かいの集合住宅の駐車場に立つ電柱の根元から数本のナガミヒナゲシが元気に伸びて花を咲かせていた。

自宅の駐車場に咲いてるものよりも、高さは3-4倍以上、花の大きさもふた回りほど大きい。

自宅の駐車場には1ヶ月ほど前に除草剤を撒いているので、その影響で成長に差があるのかもしれない。

ちなみにナガミヒナゲシはそのタネが輸入作物に混じり、遠く地中海沿岸のヨーロッパあたりから日本にやって来たらしい。

日本でその存在が初めて確認されたのは1961年、世田谷にて。

2000年以降には全国に爆発的に広がり2007年には青森、沖縄を除く各県で確認されているとのことだが、今現在(2019年)はどうなってるのだろう。

花言葉はその姿にふさわしく「平静、慰め、癒し」。

にもかかわらず、実際は根と葉から周囲の草花の枯らす(?)物質を出し、茎から出る乳液に触れると肌の弱い人は炎症を起こしてしまう嫌われ者。

なのではあるが、そもそもそんなことを知ってる人は少ないのかな?とも思うし、個人的には可愛らしい花だし、花壇に植えれば勝手に増えてくれるようだし、植えてみようかな?なんて思ってみたり。

今花壇にあるノースポールも勝手に生えて来たものだしね。

でも、近所に花好きな人がいるから、見つかったら怒られるかもな。

はるばるヨーロッパから来て、さらに東京から、こんな南九州のど田舎まで来てくれたのにね。

どうしようかね。

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