なんと理不尽な世界。それでも我らは生きねばならぬ。

先日、精神科に定期検診に行った時のこと。

血圧を測っていたら、背後の診察室から医師の声が漏れ聞こえて来た。

とりあえず、11ヶ月の入院を考えてますが、もしかすると5年とか10年になる可能性もあります。

11ヶ月?なんか中途半端な期間だな…

え?5年とか10年…

そんなの気が遠くなっちゃうよ…

そんなことを思いつつ、声のするほうに顔を向けると診察室のドアが少しばかり開いてて、医師に対面する人の横顔がチラと見えた。

どうやら夫婦で医師の話を聞きに来てるらしい。

年代は私と同じぐらいだろうか。

身内に入院の必要な人がいるのだろう。

子供なのか、親なのか、それは分からないが、なんだかいたたまれない気分になった。

自分が同じ立場だったら、どんな面持ちで医師の話に耳を傾けているだろう?

自分の親が、または自分の息子が精神を患って、いつ出られるか分からない長期の入院が必要と言われたら…

というよりも、自分自身が双極性障害の当事者。

どちらかというと私自身の長期入院治療の必要を説く医師の言葉に家族がうちひしがれるほうがあり得る。

自分の病気と人の病気とを比べて幸不幸を測るのは好きじゃないが、私なんてまだまだマシなほうだなと思ってしまった。

それからはなるべく診察室のほうは見ないように、聞き耳を立てないようにしていたが、なんとも理不尽な世界よと切なくなった。

されど、生きねばならぬ。

最後まで生きねばならぬ。

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